三重県鈴鹿市の伝わる話し方講師 浜田果歩です。
初対面の人と話す時は、少なからず緊張される方が多いと思います。
そして、相手から親しげに声をかけてもらえると、ホッと緊張がほぐれるものです。
また、この時の言葉の使い方によって、私たちは、相手との距離を測るということを自然にしています。
相手との距離感を出すためには、敬語を使います。敬語は、相手を敬うものであると同時に相手とある程度の距離をとるものでもあります。
初対面の場合は、相手を敬い、そして、距離が近すぎないように、敬語で話すことが基本です。
大人に限らず、敬語を勉強する小学5年生以上でしたら、初めて会った人には、まずは、敬語で話しかけましょう。
尊敬語、謙譲語などありますが、最低限、「です」「ます」という丁寧語で話せれば問題ありません。
ところが、大人の方でも、初対面でいきなり友だちのように、いわゆる「ため口」で話しかける方がいて、びっくりすることがあります。
もちろん、自分よりずいぶん年輩の方の場合は、それほど気にはならないのですが、20代、30代の若い方に、いきなり友だちのように声をかけられると、あまり良い気持ちはしません。
また、40代50代くらいの立派な大人の方が、初対面にもかかわらず、丁寧語も使わず話されると、成熟した大人の魅力が失われて、残念に思います。
中には、敬語で話すとかしこまっていて親しみが感じられないから、わざと親しみやすい言葉で話している、という方もいるかもしれません。
もちろん、ざっくばらんで、飾らずオープンな感じを好む方もいるでしょう。
気をつけたいのは、「親しみやすさ」と「なれなれしさ」は、違うと言うことです。
「親しみ」は、相手を尊重しながら礼儀正しい態度を持って、相手に親しむ気持ちをもつこと。必ず、相手に対する思いやりがあります。
「なれなれしい」は、それほど親しい間柄ではないのに、遠慮がなくぶしつけな振る舞いをすること。つまり礼儀を欠いた態度です。
初対面や、それほど親しくなっていない人に、タメ口で話していると、相手は、礼儀知らずな人だと感じている場合が多いのです。
言葉が美しく丁寧な人は、その人自身が、礼儀をわきまえたしっかりとした人という印象になります。
30代後半になったら、男性も女性も、大人としての美しい言葉で話せるようにしたいものです。
言葉を変えると振る舞いも変わります。
乱暴な言葉だと、行いも乱暴になり、丁寧な言葉だと、行動にも品が出ます。
言葉は、その人そのものです。
美しく丁寧な言葉遣いで、魅力的な大人になりましょう。
言葉遣いについては、「今さら聞けない正しい敬語の使い方」「大人の女性のためのワンランク上の話し方」セミナーでお伝えしています。
次回は、2019年1月19日(土)開講予定です。
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