自分の気持ちを伝えるには

自分の気持ちを伝えるには

三重県鈴鹿市の伝わる話し方講師 浜田果歩です。

自分の気持ちを相手に伝えることが苦手という方は、多いのではないでしょうか。

プライベートレッスンにお越しになった方も、相手から何か言われると、たとえ自分がしたくないことでも「はい」と言ってしまうとのことでした。

何かを注意されたら、自分が悪くないことでもすぐに謝ってしまい、そうすると、そのままドンドンと言われ続け、頭が真っ白になって、考えることさえ難しくなるのだそうです。

そこで、自分にとって理不尽なことを言ってくる人に対して、自分の気持ちや考えを言ったことはないですか?と、尋ねると、「一度もないです。」と答えられました。

この方は、すべてを、「はい」と受け止め「言われる自分が悪いのかな」と考えるようになってしまったそうです。

人は、自分に対して意見を言わない人や、反抗しない人には、段々と強い態度になっていきがちです。

「あの人は、何を言っても大丈夫」と、甘くみられてしまうのです。

言われた人がどれだけ傷つき、悲しく思っているかは、ほとんど気にしませんし、それ以前に、このような人は、残念ながら相手の気持ちなど、まったく気付かないことが多いのです。

中には、言いやすい人に言うことで、自分のストレスを発散している人もいます。

そのターゲットになった人は、とても辛い思いをすることになります。

一方的に言う人と関わらなくても良いのであれば、距離を置けば良いですが、仕事などでどうしても関わらなければならない人や、身内や、上司の場合は、自分で状況を変える努力をするしかありません。

そのために、自分の気持ちや考えを伝える努力をしましょう。

まずは、「自分の気持ちをきちんと伝えるんだ」という意思をしっかり持ちます。

そして、自分は今どう思っているのかを、自分自身で確認します。自分の考えをきちんと持つということが重要です。

今の自分の気持ちを確認し、言いたいことがわかったら、

例えば、その相手が上司であった場合、まず、話をするための時間をとってもらいます。

次に、自分の今の状態や気持ちを話します。

そして、今自分の出来ることを話します。

それについての、上司の答えを聞きます。

その答えが、自分の言ったことに対してYESであれば、理解して受け止めてくれたことに感謝の気持ちを伝えます。

もし、NOであれば、違う提案をしてみます。

できること、できないことをはっきりと伝えることが大切です。

レッスンにお越しになった方は、相手に自分の思っていることを伝える、ということを考えたことがなかったそうです。

「自分の思っていることを言っても良いのですね」と、その後、今まで何も言い返すことが出来なかった人に向けて、自分の意見を言うように頑張ったそうです。

相手の方からは、なかなかYESをもらえないそうですが、それでも、自分の思っていることを、とりあえず相手に伝えるということをできるようになりました。

そうしたら、いつも強い態度で話をしてくる他の方にも、はっきりと、「自分にはできない」 ということを言えたのだそうです。

「自分の気持ちを言えるようになって、とても嬉しいんです」と、喜んでいらっしゃいました。

もちろん、自分の考えを話しても、相手がわかってくれないことは多々あります。

それでも、まずは、自分の考えを話してみなければ、相手には何ひとつわかってはもらえないのです。

自分の気持ちや考えを率直に話すことから、相手との対等な関係が築けるのです。

相手を尊重するのと同じように、自分自身も尊重して大切にしましょう。

自分さえ我慢すればこの場はうまくいく という場面ももちろんありますが、いつもは続きません。

できる限り、自分の意見を上手に伝えられるように、普段から自分の気持ちや考えを明確にする、ということもしていただきたいですね。

そして、人間関係の基本でもある、相手の立場に立つという気持ちを忘れずに、伝えてくださいね。

プライベートレッスンでは、話し方、コミュニケーション、ビジネスマナーなど、その方のご希望に添った内容でレッスンを行っております。

詳しくは、スクールまでお問い合せくださいませ。