「ご理解ください」目上の方に使いますか
「ご理解ください」目上の方に使いますか
話し方で人生をより豊かにする
三重県の魅せ方話し方トレーナー 浜田果歩です。
お願いをする時に「このような事情ですので、どうぞご理解ください」と、言う方も多いのではないでしょうか。
私も、そのようなメールをいただくことがあります。
「ご理解ください」という言葉。
言葉としては、「ご~ください」というのは、尊敬語の形として使われます。
ただし「ください」は、「くださる」の命令形です。
「理解する」は、相手の事情や気持ちを察すること。意味・内容を飲み込むことです。
この言葉の意味からすると、「ご理解ください」は、
相手に「わかってください・察してください」と、
相手に自分の事情を察することを求めている、という言い方とも言えます。
言葉の感じとしては、「もちろん、わかってくれますよね」という意味合いにも取れます。
ですから、目上の方に使うには、適当な表現とは言いかねます。
「ご理解ください」を使う時は、より丁寧な表現である
「ご理解の程、(ご理解くださいますよう)何卒よろしくお願い申し上げます」を使うと良いですね。
また、同じような言葉として、「ご了承ください」という言い方があります。
「了承する」は、「相手の言うことを納得して受け入れる・認めて許す」という意味です。
また、まだ始まっていないこと、これから起こることに対して許していただく、と言う場合に使います。
「ご了承ください」も、やはり、命令形で使わずに
「ご了承願えますでしょうか」 「ご了承いただけますと幸いです」
「ご了承くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」
と、より丁寧な表現にしましょう。
「ご理解ください」は、言葉としては、敬語になりますが、意味あいとしてもあまり良い感じではありませんので、目上の方には使わないようにしましょう。
使う時は、必ず、命令形ではなく、丁寧な表現をするように気をつけてくださいね。
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