話し癖「えー」「あのー」は、言ってはいけないの?

話し癖「えー」「あのー」は、言ってはいけないの?

話し方で自分を変える!!

魅せ方話し方講師 浜田果歩です。

話をする時に、どうしても「えー」「あのー」という言葉を言ってしまう方。

多いですよね。

実は、私も普段の会話ではよく「あの~」と言ってしまいます。

でも、スピーチをする時には、ほとんど言いません。

これは何故かというと、スピーチをする時は、あらかじめ何を話すかを決めていることが多いからです。

つまり、自分で話す内容がほぼ頭の中で整理された状態で話しています。

でも、普段の会話では、相手の受け答えによって、瞬時に頭の中で考えながら話しますよね。

ですから、次の言葉を出すまでの「つなぎ」で、「あの~」と言ってしますのです。

スピーチをする時に「えー」や「あの~」が出る時って、どんな時でしょうか?

おそらく、考えてきたはずの内容を忘れて、次の言葉が出てこない時、ではないですか?

もちろん、始めからスピーチ内容を考えていない時には、もっと「えー」が出るはずです。

「えー」や「あの~」は、絶対に言ってはいけない!ということではありません。

例えば、3分のスピーチをする時に1回、2回言ったとしても、聞いている方も、それほど気にならないでしょう。

ただ、3分のスピーチの中で7回、8回と続くと、聞き手は、だんだんと「えー」や「あの~」という言葉が気になってきます。

「えー」がよく出る人だな。緊張してるのかな。

と、思った瞬間に、聞き手はあなたの話の内容から気が逸れてしまうのです。

そして、次に「え~」と言おうものなら「また、え~がでたな」と、どんどん「えー」や「あの~」という言葉ばかりが耳に残るようになります。

そうすると、もう話の内容より、「えー」の多い話だった。

という印象のほうが、強く残ります。

以前、私もこんな経験をしました。

ある通夜の席で、ご住職から説法があったのですが、そのご住職が「あの」を連発しながら話をされたのです。

あまりにも、「あの」が多いので、思わず途中から回数を数え始めてしまいました。

すると、何と、話の途中から数えたにもかかわらず、そこから25回、「あの」を仰ったのです。

もう、話の有り難さも、通夜の悲しみも飛んでしまいました(>_<)

おそらく、ご自分では、そんなに「あの」を仰っていることに気づいていらっしゃらないのでしょう。

ご住職という話し慣れていらっしゃる方でも、自分で「あの」を連発されていることに気づいていないと、直すことができません。

では、「あのー」を言わないようにするには、どうすれば良いのか。

それは、「あのー」と、言いそうになったら口をふさぐことです。

「あの」も「えー」もまったく意味のない言葉ですね。

ですから、この言葉を言う必要は、まったくないのです。

「あのー」と言いそうになったら思い切って口をふさいでください。

そうすると、そこに「間」ができます。

この間は、「あの」「えー」を言う時間に空くのですから、時間にして1秒です。

この1秒の間を怖がる必要はありません。

間は、聞き手にとって聞きやすくなるだけです。

1秒から3秒の間は、聞き手の耳を大きくできる引き付けの「間」となります。

自分で「さっきも あのーを言ったな」と思ったら次に「あのー」を言いそうになったら、怖がらずに口をふさぎましょう。

すぐに次の言葉を出さなくても良いのです。

無駄な言葉をやめて、「間」を作ることで聞きやすい話になります。

まずは、自分がどんな言葉癖があるのかを、自分で知ることが大切です。

スピーチの練習をする時は、必ず録音して、無駄な言葉を言っていないか、確認してみてくださいね。

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