弾む会話をするには
弾む会話をするには
雑談が苦手という方は、「何て返して良いかわからないから」と、仰います。
相手の話に上手に返事ができない。
上手く話を合わせられない。
相手をしらけさせてしまったらどうしよう。
そんなことが気になると、できるだけ会話を避けようとしてしまいがちです。
雑談、つまり会話の基本は、
「相手の気持ちを受け止めて、それを返してあげること」です。
よく言われるキャッチボールをすることです。
そして、大切なのは、キャッチボールをするのは
「言葉」ではなく「気持ち」です。
ただ単に言葉返しをするのではないのです。
では、相手の気持ちを受け止めるために必要なことは何か?と言えば、
相手の気持ちを「わかろう」と思って相手に寄り添う気持ちを持つことです。
相手にどんな言葉を返すと喜ばれるのかを、考えること。
つまり、相手に対する優しさを持っていなければ、
相手が満足する言葉を返すことはできないのです。
はじめから、「できるだけ話したくない」という相手を拒否しているような気持ちでいると、相手の気持ちに寄り添うことは、到底できませんね。
雑談もスピーチと同じ。
自分目線で、自分が相手にどう思われるか?
と自分のことばかり考えて相手に関心を持たなければ、
気持ち良い会話はできないのです。
常に、相手からの評価ではなく、自分が相手の立場に立って、相手の気持ちに寄り添って考えることを意識しましょう。
そのためにも、まずは、怖がらずに相手の話をしっかりと聞くようにしましょう。
そして、ひとまず、相手の言葉を受け入れます。
この時に、相づちをうちながら、聞いてくださいね。
「はい」と「へえ」だけでも良いですが、
できれば、たくさんの相づちを使えるようになりましょう。
また、相づちを打つ時には、出来るだけ気持ちを入れて、
オーバーなくらいでもOKです。
気のない「はい」「へー」は、相手が自分の話に無関心だと感じて、会話は続かなくなります。
そのためにも、表情をしっかりとつけましょう。
基本的には、笑顔で受け答えします。
相手が、特に上司などが冗談を言ってきた時は、
「何か言わなくちゃ!」と思わずに、一緒に楽しく笑っているだけでも十分です。
その場の雰囲気を一緒に楽しんでいます!
という気持ちが相手に伝わることが大事なのです。
これも、相手が和ませようとしている気持ちに寄り添うということです。
話を聞くための技術は、たくさんあります。
実際に話し方のレッスンでも「話の聞き方」を技法と共にお伝えしています。
ですが、技術は、相手に関心を寄せ、相手の気持ちをわかろうとする優しさがあってこそ使えるものです。
これも、スピーチと同じですね。
技術は、あればあった方が絶対に良いのです。
ですが、話すことは、人が人に気持ちを伝えることですから、
やはり、相手目線の気持ちがあってこそ上手く使えるものなのです。
私がレッスンでお伝えする話し方は、
全ての基本が、伝えたい相手への心遣いです。
言葉は、コミュニケーションをとるために欠かせないもの。
その言葉をいかに受け取り、そして相手に伝えていくか。
日常の雑談を雑にしている限り、話し方の上達は難しいのです。