面接での話し方
面接での話し方
就職面接対策のために、レッスンにお越しになる方も多くいらっしゃいます。
面接というと、自己PRや、志望動機などを一所懸命に暗記される方が多いですね。
もちろん、ほとんどの面接で尋ねられますので、しっかりと覚えておくことは必須です。
しかし、自己PRと志望動機は、もともと応募する際のエントリーシートにも書いてありますね。
それにもかかわらず、面接でもまったく同じことをそのまま話す方がいます。
同じことを、しかも暗記しました!というような棒読み口調で話されても、
「書いてあることをそのまま読んだだけ」になってしまいます。
面接では、コミュニケーション力が試されています。
つまり、話す力と聴く力、どれだけ面接官と会話ができるかを見られているのです。
ですから、「生きた会話」ができるようにしましょう。
自己PRや志望動機を質問されて、緊張のあまり何を話したかさえわからないような状態では、生きた実のある会話はできません。
自己PRや志望動機は、スラスラ話せて当たり前です。
エントリーシートに書いたものを、具体的によりわかりやすく説明できるように、練習をしておきましょう。
この時に、原稿を覚えるのではなく、重要なポイントだけ覚えておいて、後は自由に話します。練習のたびに言葉が変わっても、内容がかわらなければ良いのです。
一字一句覚えようとすると、不自然な棒読みの話し方になってしまいますので、普通に会話をするようなイメージで、面接官を見ながら笑顔で話しましょう。
答える時は、必ず具体的な説明をします。
よくある質問内容を想定して、その答えに併せて、経験したことを、なるべく完結に説明できるように考えておきます。
そのために、自分の今までの経験をできる限り書き上げておきます。
学生の場合は、学生時代にしたクラブ・サークル活動、旅行、ゼミ、アルバイトなどの経験から、印象に残っていることを、具体的にまとめて、そこから自分が感じたこと、考えたことを書いておきましょう。
社会人の場合、現在あるいは、過去の仕事での経験と感じたことをまとめておきます。
想定質問以外の質問でも、自分の経験をたくさんあげてまとめておくと、どれかの経験を使って答えられるはずです。
この時の答えは、面接官は何を聞きたいのか、を考えて答えます。
自分が面接官だったら、どんなことを話してもらえると、より、その人のことがわかるか?ということを考えながら、話を組み立てるようにすると良いですね。
そして、答える時は、なるべく自然な話し方で答えましょう。
通常の会話をしている時のように、気持ちを込めて話して下さい。
私たちは、普段の会話では、自分の気持ちを話す時には、その気持ちを表す言葉に自然と感情が入ります。
普段の会話を、棒読みのように一本調子で話す方は、ほとんどいないと思います。
面接だから、力強く、かしこまって話さなければならない、と思わないで下さい。
力を入れすぎると、緊張がいつまで経っても抜けませんし、どうしても表現力豊かに話すことが難しくなります。
もちろん明るく元気に話すことが基本ですが、余計な力を入れすぎず、自然な話し方を目指しましょう。
面接もスピーチと同じで、基本は相手目線ということを忘れないでくださいね。
スクールのプライベートレッスンで、面接練習をされていた方が、今日、見事に面接試験に合格されました。
この方は、仕事をしながらの転職でしたので、時間もあまりなく、忙しい日々の中でも、笑顔になることから始められました。
そして、どうしても緊張してしまうため苦手な話すことを克服しようと、大変努力をされました。
自然に話すということが難しく、固さを取るのもなかなか大変でしたが、随分頑張って練習をされ、見事、念願の仕事に就けることとなりました。
私にとっても、何より嬉しいことです。
やはり、自然に話せるまで練習を繰り返すことが、最も自分に自信をつける方法ですので、時間のある限り、話す練習をしてくださいね。
残念ながら、話し方上達に近道はないのです。